12ページ目~うつ病と向き合うと決意~

4月、18歳から成人として扱われるようになって、自分の意思で精神科の病院に行った。


初めての精神科の病院。

成人女性やおばあさんばかりで、男性はあまり見かけなかった。

初診で質問項目がたくさんあり、その後に院長との診察。

初めて手にした精神安定剤睡眠薬

これがあれば、生活も落ち着く。そう思ってた。

でも違った。


5月。うつ病と診断。

私は障がい者として扱われるようになった。

日々の大学。日々のバイト。日々の家事。

何もかも、私が望んで選択した生活なのに、全てを平等に出来なくなった。

「全てを完璧にしなくてもいい」

どこかで聞いた言葉だが、私は中途半端にしたくないから、自分が納得するまで全てをこなしたい。

でも、体と心が追いついてくれなくて、言うことを聞いてくれない。


欠席届を何枚書いただろうか。

覚えてないくらい、たくさんの欠席届を書いた。

そして、何度もチューターの先生にサインをもらいに行っては少し話をした。そして、泣いた。

朝起きることが出来なくなって、起きたらとっくに家を出ないといけない時間。

起きないといけないのに体が起き上がれない。

そうしていると、また眠りについてお昼過ぎに起床。


もう、疲れたとしか言えなくなった。


だけど、周りに迷惑をかけたくなくて、頑張って笑顔でいたいと思ってる。

バイト先で仲良くしてくださってるパートのおばちゃんたちに、「あなたの笑顔を見ていると疲れが吹っ飛ぶ」「あなたの笑顔が私は大好き」って言って貰える。

私なんかの笑顔で誰かが幸せになってくれるんだ。

それなら笑顔でいよう。にこにこしよう。


6月18日。

私は19歳になった。

正直、自覚はない。来年で20歳ってことも。

振袖、成人式、何も準備してない。

いや、してないんじゃなくて、出来てない。


6月24日。

今日も起きられなかった。

だけど、せめてお昼からは…と思い、なんとか起き上がって、メイクして、着替えて、食パンを食べて大学に来た。

今日は障害者支援を大学から受けさせてもらいたくて、とある先生の部屋に訪れた。

その時、チューターの先生もその部屋にいて、「今日も昼から来たの?」と聞かれ、「はい」と答えた。

そうすると、チューターの先生はスマホをいじりながらこう言った。


「うわ、また俺欠席届のサインしないといけない?めんどくせー」


これは、冗談で言ってるようには感じられなかった。

何枚書いたか覚えてないくらい、多くの欠席届を書いたのが証拠。何回も何回もチューターの先生のところに行ってはサインをもらい続けた。そりゃ先生も疲れる。


私が朝起きられないから。私が大学を休むから。だから先生も疲れる。

本当に申し訳なくなった…私なんか、大学を辞めるべきなのではないかと、そう思った。

なんならいっそのこと…いややめよう。


私は今、泣きながらもスマホを握りしめてこの文章を綴っている。

一人暮らしも、大学も、バイトも、家事も、勉強も、何もかも自分で決めた道なのに、それが今は全く出来ていない。どうしようもない人間。

このままだと、私の周りから頼れる人がどんどん消えていってしまうと思う…。

少しでも、私のことをわかってくれる人がいてくれることを願いつつ、終わりの文章に綴る。