11ページ目~毒親について~

最近、Twitterを見ていると、「親うざい」「親死んで欲しい」などのツイートが流れてくる。

今の現代社会、暴力や暴言、過干渉などで子供を支配し、子供に悪影響を与える「毒親」と呼ばれる親が増えてきた。

それによって、子供たちに精神的苦痛やストレスが与えられる。

もちろん、毒親ではなく、たまたま親の行動に腹が立ち冒頭のツイートをする子供もいるだろう。

しかし、私が今気になっているのは、なぜ毒親と呼ばれる親が最近増えてきたのかということだ。


とある精神科医の記事を読んだ。

最近は、「条件付きの親子関係」が増えてきていると。

例えば、テストで高得点を取ったり、習い事で優秀な成績を収めるなどの、「親が自分の子供を認めるのに条件が必要」ということだ。

その際に、自分の子供がテストで悪い点数を取ったり、習い事で優秀な成績を収めることができなかった時、毒親と呼ばれる親は子供に何をするだろう。いわゆる、「どうしてあなたはこんなにダメなの?」などの、ドラマで見るような王道な言葉を言うのか。それとも、子供に暴力を振るうのか。

考えただけで悲しくなる。


子供は、周りから全肯定されるべきなのだ。

「生まれてきてくれてありがとう」と思われるのが当たり前。

もしテストで悪い点を取ってしまった時は、「そんな時もあるよ。次はがんばろう」と背中を押してあげる。

もし習い事で優秀な成績を収めれなかった時は、そっと背中を押してあげ、手伝えることは手伝ってあげる。

こういうことができる親が今の世の中急激に減り、毒親と呼ばれる人間が増えてきている。


大人だって、仕事や家事で上手くいかない時がある。そんな時に背中を押してくれたり、何かしらの言葉をかけてくれる人が周りには必ずいるはずだ。

しかし、子供にとって、そんなことをしてあげられるのは世界中で親だけなのだ。


悪いところだけ叱るのではなく、良いところもしっかりと褒めてあげる。

コロナ禍で生活も大きく変わってしまった人もいるはずだが、これは親としてコロナ関係なく、してあげなければいけないことなのではないのか。

自分では気づかず、いつの間にか毒親になってしまっている人もいるだろう。

そんな時は、周りの人間が気づいて声をかけてあげることも大切なのだ。


子供に毒を与える毒親ではなく、子供に愛を与える親が増えて欲しいと、私は今日も思う。